新入社員の特徴とタイプが…

毎年、公益財団法人 日本生産性本部のホームページにて「新入社員の特徴とタイプ」を発表しています。
その年の特色になぞらえながら新入社員をラベリングしたもので、新社会人となる学生たちの就労意識を調査した上で、毎年3月頃に発表されています。

しかし…なんと、、、

「平成29年度をもちまして、新入社員の特徴とタイプの発表を終了させていただきます。」

とありました!(泣)

つまり、、、今年の新入社員は「○○型」と命名されないのです。

今年はないということで、それならばいっそ過去の新入社員タイプ一覧をご紹介しちゃいます!
それに当てはまったり当てはまらなかったり、、時代は回るので、自分はこれだ!って思ったりするのもおもしろいですよね(^^)

『入社年度別新入社員タイプ一覧』※抜粋あり

・平成29年(2017年)「キャラクター捕獲ゲーム型」
キャラクター(就職先)は数多くあり、比較的容易に捕獲(内定)出来たようだ。一方で、レアキャラ(優良企業)を捕まえるのはやはり難しい。
すばやく(採用活動の前倒し)捕獲するためにはネット・SNS を駆使して情報収集し、スマホを片手に東奔西走しなければならない。必死になりすぎてうっかり危険地帯(ブラック企業)に入らぬように注意が必要だ。

・平成28年(2016年)「ドローン型」
強い風(就職活動日程や経済状況などのめまぐるしい変化)にあおられたが、なんどか自立飛行を保ち、目標地点に着地(希望の内定を確保)出来た者が多かった。
さらなる技術革新(スキルアップ)によって、様々な場面での貢献が期待できる。内外ともに社会の転換期にあるため、世界を広く俯瞰できるようになってほしい。なお夜間飛行(深夜残業)や目視外飛行は規制されており、ルールを守った運用や使用者の技量(ワークライフバランスへの配慮や適性の見極め)も必要。

・平成27年(2015年)「消せるボールペン型」
見かけはありきたりなボールペンだが、その機能は大きく異なっている。見かけだけで判断して書き直しができる機能(変化に対応できる柔軟性)を活用しなければもったいない。ただ注意も必要。不用意に熱を入れる(熱血指導する)と色(個性)が消えてしまったり、使い勝手の良さから酷使しすぎると、インクが切れてしまう(離職してしまう)。

・平成26年(2014年)「自動ブレーキ型」
自動車のCMでよく見るようになった自動ブレーキ装置。高感度センサーで障害物を敏感に検知して自動的に車を停止させ事故を未然に回避する。そのハイテクは、情報収集能力に長け、頭の回転の速い若者像を彷彿とさせる。車も昨今は、エコロジーと洗練された自動制御能力がセールスポイントとなり、上の世代からすればいささか物足りない印象を持つようだ。新入社員についても、失敗を恐れずに「突っ走って欲しいとの声もある。

・平成25年(2013年)「ロボット掃除機型」
一見どれも均一的で区別がつきにくいが、部屋の隅々まで効率的に動き回り家事など時間の短縮に役立つ(就職活動期間が2か月短縮された中で、効率よく会社訪問をすることが求められた)。しかし段差(プレッシャー)に弱く、たまに行方不明になったり、裏返しになってもがき続けたりすることもある。能力を発揮させるには環境整備(職場のフォローや丁寧な育成)が必要。

・平成24年(2012年)「奇跡の一本松型」
困難な就職活動の中での「頑張り」大卒予定者の就職内定率が過去3番目に低い(80.5%)という厳しい状況のなか、就職戦線を乗り越えてきた若者たちの頑張りを賞賛したい。
東日本大震災にも耐えて生き残った「奇跡の一本松」の話は、復興に向けて多くの人に勇気を与えてくれた。新入社員についても、前例のない厳しい就職戦線を潜って残った頑張りを称えたい。今のところは未知数だが、先輩の胸を借りる(接木)などしながらその個性や能力(種子や穂) を育てて行けば、やがてはどんな部署でもやっていける(移植)だろうし、他の仲間とつながって大きく育っていく(松原)だろう。

・平成23年(2011年)「はやぶさ型」
宇宙探査機「はやぶさ」が7年にもおよぶ長旅から帰還したことが多くの人に感動を与えた。
最初は音信不通になったり、制御不能になったりでハラハラさせられるが、長い目で見れば期待した成果をあげることができるだろう。あきらめずに根気よくシグナルを送り続けることが肝心だ。

・平成22年(2010年)「ETC型」
性急に関係を築こうとすると直前まで心の「バー」が開かないので、スピードの出し過ぎにご用心。IT活用には長けているが、人との直接的な対話がなくなるのが心配。
理解していけば、スマートさなど良い点も段々見えてくるだろう。
“ゆとり”ある心を持って、上手に接したいもの。

・平成21年(2009年)「エコバッグ型」
環境問題(エコ)に関心が強く、節約志向(エコ)で無駄を嫌う傾向があり、折り目正しい。
小さくたためて便利だが、使うときには大きく広げる(育成する)必要がある。
酷使すると長持ちしない(早期離職)が、意外に耐久性に優れた面もあり、活用次第で有用となるだろう。早く消費を上向かせ、エコバッグを活用する機会を増やしたいものである。
エコバッグは登場以来、ブームとなり多くの人が手に入れた(大量採用)、中には一人で複数(内定)持つ人も。ブランド物に人気が集まった(根強い知名度の高い企業志向)こともある。
折り目正しく小さくたためるが、使う時にはちゃんと広げる(育成する)必要がある。
エコバッグも流行に終わらせない努力が必要。

・平成20年(2008年)「カーリング型」
新入社員は磨けば光るとばかりに、育成の方向を定め、そっと背中を押し、ブラシでこすりつつ、周りは働きやすい環境作りに腐心する。
しかし、少しでもブラシでこするのをやめると、減速したり、止まってしまったりしかねない。また、売り手市場入社組だけに会社への帰属意識は低めで、磨きすぎると目標地点を越えてしまったり、はみだしてしまったりということもあるだろう。

・平成19年(2007年)「デイトレーダー型」
景気の回復で久々の大量採用だったが、氷河期前とは異なり、細かい損得勘定で銘柄(会社)の物色を継続し、安定株主になりにくい。売り手市場だっただけに、早期転職が予想される。
ネットを駆使した横のつながりで情報交換が活発だが、情報に踊らされない慎重さも必要。

・平成18年(2006年)「ブログ型」
表面は従順だが、様々な思いを内に秘め、時にインターネット上の日記を通じ大胆に自己主張する。繊細な感受性と ブログ的なネットワーク力に優れるが、パソコンに語るだけに止まる傾向もある。

・平成17年(2005年)「発光ダイオード型」
電流を通す(=ちゃんと指導する)と、きれいに光る(=いい仕事をする)が、決して熱くはならない(=冷めている)。

・平成16年(2004年)「ネットオークション型」
ネット上で取引が始まり、良いものには人気が殺到しさっさと売れる一方で、PR不足による売れ残りも多数。一方で、ブランド名やアピールに釣られて高値で落札したものの、入手後にアテが外れることもある。

・平成15年(2003年)「カメラ付き携帯型」
その場で瞬時に情報を取り込み発信するセンスや処理能力を持ち、機能も豊富だが、経験や知識がなかなか蓄積されない。また、中高年者にとって使いこなしきれない側面もある。

・平成14年(2002年)「ボディーピロー(抱きまくら)型」
クッション性あり、等身大に近いので気分はいいが、上司・先輩が気ままに扱いすぎると、床に落ちたり(早期退職)、変形しやすいので、素材(新人の質)によっては、いろいろなメンテナンスが必要となる。

・平成13年(2001年)「キシリトールガム型」
種類は豊富、価格も手ごろ。清潔イメージで虫歯(不祥事)予防に効果ありそうで、味は大差ない。

・平成12年(2000年)「栄養補給食品型」
ビタミンやミネラル(語学力やパソコン活用能力)を豊富に含み、企業の体力増強に役立ちそうだが、直射日光(叱責)に弱く、賞味期限(試用期間)内に効果(ヤル気)薄れることあり。

・平成11年(1999年)「形態安定シャツ型」
防縮性、耐摩耗性の生地(新人)多く、ソフト仕上げで、丸洗い(厳しい研修・指導)OK。但し型崩れ防止アイロン(注意・指示)必要。

・平成10年(1998年)「再生紙型」
無理な漂白(社風押し付け)はダイオキシン出るが、脱墨技術(育成法)の向上次第で新タイプの紙(新入社員)として大いに市場価値あり。

・平成9年(1997年)「ボディーシャンプー型」
泡立ち(適応性)よく、香り(個性)楽しめるが、肌(会社体質)に会わないこともある。石鹸(従来社員)以外に肌を慣らすことも必要。

・平成8年(1996年)「床暖房型」
断熱材(評価)いれないと熱(やる気)が床下(社外)に逃げる。

・平成7年(1995年)「4コマ漫画型」
理解に時間がかからず傑作もある一方で市場にあふれているので安く調達できる。

・平成6年(1994年)「浄水器型」
取り付け不十分だと臭くてまずいが、うまくいけば必需品。

・平成5年(1993年)「モツ鍋型」
一見得体知れずで厄介だが、煮ても焼いても食えそう。

・平成4年(1992年)「バーコード型」
読み取り機(上司)次第で、迅速・正確・詳細な処理可能。

・平成3年(1991年)「お仕立て券付きワイシャツ型」
価格高く仕立てに時間かかり、生地によっては困難。

・平成2年(1990年)「タイヤチェーン型」
装着大変だが、装着の具合次第で安全・駆動力 OK。

・平成元年(1989年)「液晶テレビ型」
反応早いが、値段高く色不鮮明。改良次第で可能性大。

ここからは昭和!!

・昭和63年(1988年)「養殖ハマチ型」
過保護で栄養分高いが、魚らしくピチピチしていない。

・昭和62年(1987年)「テレホンカード型」
一定方向に入れないと作動しないし、仕事が終わるとうるさい。

・昭和61年(1986年)「日替わり定食型」
期待したわりには変わり映えせず、同じ材料の繰り返し。

・昭和60年(1985年)「使い捨てカイロ型」
もまないと熱くならず、扱い方もむずかしい。

・昭和59年(1984年)「コピー食品型」
外見のみ本物風で手間いらずだが、歯ごたえなく栄養も心配。

・昭和58年(1983年)「麻雀牌型」
大きさと形同じで並べやすいが、中身はわからず。。

・昭和57年(1982年)「瞬間湯沸器型」
新式と旧式の二種類存在し、反応・熱意が正反対。

・昭和56年(1981年)「漢方薬型」
煎じ方悪ければ、効き目なく副作用生じる。

・昭和55年(1980年)「コインロッカー型」
小じんまりと画一的で、外見も反応もすべて同じ。

・昭和54年(1979年)「お子様ランチ型」
何でも揃って綺麗だが、幼さ抜けず歯ごたえなし。

・昭和53年(1978年)「カラオケ型」
伴奏ばかりで他と音程合わず。不景気な歌に素直。

・昭和52年(1977年)「人工芝型」
見た目きれいで根が生えず、夜のネオンでよみがえる。

・昭和51年(1976年)「たいやきくん型」
頭から尾まで過保護のアンコがギッシリ。

・昭和50年(1975年)「カモメのジョナサン型」
群れから外れやすく上空からしらけた眼で見ている。一方でめざとい。

・昭和49年(1974年)「ムーミン型」
人畜無害でおとなしいが、大人か子供か得体知れず。

・昭和48年(1973年)「パンダ型」
おとなしく可愛いが、人になつかず世話が大変。

財団法人社会経済生産性本部資料参考

公益財団法人 日本生産性本部のHP