「好きなこと」から自分の「軸」を見つける方法!

就職を前に、将来のことを考えなければならないけれど、やりたいことがわからない。社会人になることに希望が持てない……。もし、好きなことを仕事にできたらどんなにいいだろう。

「楽しい」を突き詰めることで、自分の「軸」や「強み」を見つける
幼少期であれば、野球が好きな人は「プロ野球選手になりたい」と願いますし、医者へのあこがれがあれば医者になりたいと自由に発想するでしょう。

しかし、年齢を重ねると、そんな夢を実現するのが簡単ではないことに気づきます。もし、好きなことや得意なことを強みにつなげ、将来の仕事に生かすことができれば、仕事へのモチベーションも高まり、高い満足度で仕事をすることができます。

仕事を楽しそうにしている人たちは、全員が「好きな要素」を仕事に生かしてる人。好きな要素とは、「楽しい」「ワクワクする」と感じる要素のこと。
「楽しい」を突き詰めることで、自分の「軸」や「強み」を見つけ、将来の仕事選びに生かしましょう。

step1:やっていて楽しいことを書き出す

まず紙とペンを用意。紙の上のほうに、自分の好きなこと、やっていて楽しいことを書きます。「本を読むこと」「テレビを観ること」「人と話すこと」など、ぱっと頭に思いつくもので構いません。

step2:「好きな要素」を細かく分解していく

次に、なぜそれを「好きと感じるのか」を、要素分解してみましょう。「具体的に何をしているときが楽しい?」「どういうところが好き?」など、5W1Hの視点で、細かく分解してみます。

それぞれのキーワードについて、さらに細かく「どういうところが好きなのか?」を考えましょう。もしここで、それ以上広がらないなと思ったら、途中でやめてしまっても構いません。

本が好きな人の場合は「小説を読む」といったキーワードから、「読んで世界が広がる」「作者の考えに触れる」「物語の構造を分析する」「人と感動を共有する」といった要素が出てくるかもしれません。

このステップで大切なのは、頭に浮かんだ言葉を自由に書いてみること。キーワード同士がどうつながっているかはそれほど重要ではなく、あなたの感覚がどういった言葉に反応し、そこからどんなキーワードを連想したのかが大切なのです。

そして、「好きな要素」はできる限り細かく分解していきましょう。分解を繰り返し、最後に残ったキーワードがあなたにとって大切な価値観となるのです。

step3:もうひとつ好きなことを書き出して分解する

ひとつの「好きなこと」からの「枝分かれ」が完成したら、同じようにもうひとつ、好きなことを書き出して要素を分解していきましょう。

step4:共通点を見つける

2つの分解キーワードを見比べてみると、いくつか共通するキーワードが見えてきます。これらの「好きな要素」に触れたときに、楽しさや喜びを感じるということです。そして、共通していたこのキーワードこそが「強み」であり、「軸」となる価値観なのです。

「好きな要素」さえ知っていれば、将来の仕事選びにも可能性が広がります。直接関連する職業でなくても、要素があれば、やりがいを感じて生き生きと仕事ができるとわかっているからです。

「野球が好き」だけど、プロ野球選手になれないから、せっかくの「野球が好き」だという気持ちを無視して、仕事・企業選びをしようと思っている人もいるでしょう。

しかし、このように細かく「好き」を分解することで、「みんなで力を合わせることに喜びを感じる」などの「好きな要素」が見つかれば、イベント関連の職種やプロジェクトの進行管理など、チームで動く場面がある仕事であれば、きっと楽しく働けるはずです。

「好きな要素」に気がつくと、将来にあまり不安を抱かなくなります。なぜなら、仮に仕事が変わることになっても、自分軸の要素があれば、その仕事を好きになれると思うからです。

仕事をしていれば、大変なことも、思いどおりにならないこともあります。けれど、さまざまな問題も「好きな要素」を生かせば解決できることを、感覚的に知っています。

ぜひ、今から「好きな要素」を見つけてください。就職活動だけでなく、その後のキャリアを考えるうえで、「好きな要素」は強みや軸となり、ずっとあなたを支えてくれるはずです。
ぜひ紙とペンを用意して、楽しく「好き」の深掘りをしてみてください。

参考サイト:dodaキャンパス