仕事の業種File13:飲食業ってなに?どんな仕事をするの?


◆飲食業
飲食業界とは食品を調達し調理、加工、食事場所の提供を手掛ける産業全般のことを指します。飲食業にはファミリーレストランやファーストフード、喫茶店や麺類店、日本料理店、中華料理店や西洋料理店など、さまざまな業種があります。
また、顧客の注文に応じて、飲食料品を持ち帰る状態で提供する持ち帰り・配達飲食サービス業もあります。

●飲食業の魅力
飲食業はとにかく「大変」というイメージがあるかもしれません。たしかに「立ち仕事で肉体的にもハードになりがち」、「休みが取りにくい」、「夕方~深夜時間に拘束される」など、大変さもあるものです。しかし、自分が提供した食事を通じて、お客様の喜びの声をダイレクトに聞け、「やりがい」や「楽しさ」を感じることができます。内外装やメニュー構成、接客にこだわることで「食事」を演出し、お客様から「美味しかった」「ありがとう」と感謝してもらえることの充実感と達成感は、他では得がたいものです。もちろん良くない反応も直接的に見えるため、それがストレスになることもあります。けれども問題を見つけそれを改善し、好意的な反応に変えるといった事も自分次第です。これはサラリーマンではなかなかできない部分です。
また、経営的な視点でみても、飲食業は売上のほとんどが現金回収であり、仕入れも後払いが多いため、他業種と比べて資金繰りがやりやすいのは大きな魅力です。経営上重要な入ってくるお金と出ていくお金の管理がしやすくなります。

●職種
飲食業界の職種もさまざまです。一部をご紹介します。
是非参考にしてみてくださいね。

・ホールスタッフ:お客様をおもてなしし、お店の顔になる
・調理師:料理にまつわる確かな知識・技能を持ち、厨房でお客さまのために腕を振るう
・ソムリエ:料理やお客さまの好みに合うワインを選び、提供する
・バリスタ:豆や焙煎に関する知識と技術を発揮し、最高の一杯を提供する
・バーテンダー:多様な技術を使ったカクテルなどのお酒を作り、快適な空間を演出する
・栄養士:栄養に関する知識を生かし、学校や病院などの施設で食事の計画・管理と提供を行う
・管理栄養士:より専門的な栄養学の知識を持ち、一人ひとりの体質や病気に応じた栄養指導を行う
・野菜ソムリエ:おいしい食べ方やレシピを考案し、人々に広く伝えていく
・料理研究家:味・見た目・栄養などの面から新たなレシピを開発し、その魅力を多くの人に伝えていく
・フードコーディネーター:レシピ作成から食品開発まで、あらゆる角度から「食」を楽しむための提案をする
・パティシエ:洋菓子作りのプロフェッショナル
・ショコラティエ:繊細な扱いが要求されるチョコレートを専門に菓子を作る
・和菓子職人:食材の知識や和菓子作りの多様な技法を身につけ、さまざまな生菓子や干菓子を作る
・パン職人:オリジナルパンの企画・レシピ考案や、厨房での発酵、焼き上げを行う
・食品衛生監視員:輸入食品の監視や検疫業務、飲食店で食中毒の調査等を行い、「食の安全・安心」を守る
・調香師:香料を組み合わせ、身の回りのあらゆるものに使われる、新たな「香り」を作り出す

店長やマネージャーなどの管理職を目指すのか、メニューなどの企画をやりたいのか、あるいは、独立して自分のお店を持ちたいのかなど、自分がどのようなキャリアステップを目指しているのかをよく考えておけば、就職のミスマッチも防げますし、やりがいを感じながら働くことができます。飲食業界で働くという事はそこでしか得られない経験を積むという事です。もし興味を持っているのであれば、ぜひ憧れの飲食業界に飛び込んでみてください。